「中山金杯」で完敗する人と乾杯できる人。何が違う?

有馬記念とホープフルSが終わってホッとしたのもつかの間。

年明け早々、京都金杯と中山金杯が行われます。

2023年京都金杯は中京競馬場で行われるので、過去のデータはあまり意味がないです。

ですが両レースともハンデ戦。

ハンデ戦に関してはこう考えてる人がいる。

「ハンデ戦なんだから超人気薄にもチャンスがあるのだ。」

それは違う。

ハンデ戦はたしかにゴール前が混戦になることはある。

しかし大敗続きの馬にチャンスがくることは滅多にない。調子が悪い馬はだいたいはるか後方。見せ場はない。

そんなわけで、前走5~7着ぐらいで負けた馬が狙い目だ。

そういった馬は人気も落ちやすい上にハンデも手ごろだったりする。

 

ここでは中山金杯をとりあげますが、前走5着以下に負けた馬が例年一頭以上馬券に絡んでることが多いことが分かります。

そういった馬は前走が格上のレース、そうでない場合は前々走の成績がそこそこ良かったりします。

これは金杯だけでなく、多くのハンデ重賞にもみられる傾向なので、頭の片隅において損はないです。

2010年以降の中山金杯の結果から、前走5着以下で馬券内にきた馬をまとめてみました。

前走負けた馬に妙味!

 

  競走馬名 騎手 前走成績 中山金杯での人気 中山金杯の結果 前々走成績
2022年 スカーフェイス 石橋脩 チャレンジC5着 7番人気 2着 岸和田S1着
2021年 ウインイクシード 戸崎 ディセンバー5着 11番人気 3着 福島記念5着
2020年 テリトーリアル 藤岡康 チャレンジC12着 11番人気 3着 カシオペアS1着
2019年 ウインブライト 松岡 マイルCS9着 3番人気 1着 富士S10着
2018年 該当なし          
2017年 クラリティスカイ 田辺裕 ディセンバー5着 6番人気 2着 アイルランドT3着
2016年 該当なし          
2015年 ロゴタイプ C.デムーロ マイルCS7着 1番人気 2着 毎日王冠6着
2014年 オーシャンブルー F.ベリー 金鯱賞10着 5番人気 1着 天皇賞秋13着
カルドブレッサ 藤岡佑 朝日チャレンジ5着 8番人気 2着

アンドロメダ9着

2013年 ジャタウェイ 内田博 天皇賞秋6着 1番人気 3着

毎日王冠2着

2012年 ダイワファルコン 北村宏 ディセンバー9着 4番人気 2着

カシオペアS1着

2011年 キョウエイストーム

石橋脩

マイルCS14着 11番人気 2着

富士S9着

2010年 トウショウシロッコ

吉田豊

ディセンバー5着 5番人気 2着

福島記念2着

上表をみて気づいたことは下記の点。

✅前走5着以下の馬なら、前々走で5着以内が望ましい。ただし前走がG1G2の場合はその限りではない。

✅前走5着以下に敗れた馬は、前走がG1かG2でないと「勝つ」のは難しい。

✅前走5着以下(G1G2を除く)なのに、当レースで1番人気になった場合、「勝つ」のは難しい。

 

ということがいえるのではないでしょうか。

 

牝馬は厳しい!その理由。

中山金杯は牝馬が全滅状態である。

最後に馬券内にきたのは2005年のマイネヌーヴェル(2着)まで遡る。

その大きな要因は出走頭数が少ないことである。(牝馬の出走が無い年もある)

そもそも牝馬は真冬がつらいので、牡馬混合レースになると不利だ。

人間でも冷え性は女性が圧倒的に多い。熱を作り出す筋肉が少ないので、皮膚の表面温度も低下してより寒く感じる。

わざわざそんな不利な状況で混合レースに出すのはどうなのか?

 

あえて出走してくる牝馬は、京都牝馬Sや中山牝馬Sの叩き台として使うパターンも少なくない。

それもどうかと思うが、ハナから中山金杯を勝つつもりは無いのかもしれない。

 

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