ダービー史上最悪の「後方ポツン」した馬が、後のG1馬に!
2016年日本ダービーで、史上最悪と言われる「後方ポツン」が起きた。
横山典弘の「後ろポツン」なぜ?
競馬場にいると、横山典弘のレースで「ああ・・・、またポツンかよ」という競馬ファンの声を良く聞く。
その馬がそこそこ人気がある場合、場内は大きくどよめく。
本人もポツン騎乗は認めているようだが、何故あのように勝負っ気のないレースをするのか甚だ疑問である。
1997年ドバイで起きたホクトベガの安楽死が「ポツンのきっかけ」かもしれないが、実際はそうでもないと思う。
「砂の女王」を襲った自然の猛威 – 世界に挑んだサムライ …
この件からは完全に立ち直ってると考えられる。
1995年にはライスシャワー(的場)、1998年にはサイレンスズカ(武豊)もそうなったように、
予後不良はたまに起きる。長年競馬に携わっていればそういうこともあるのだ。
いつまでも尾を引きずるわけにはいかない。
たまにポツン騎乗が功を奏して、最後方から捲って勝ち切ってしまうこともある。
あくまで「たまに」だが。
一方でキタサンブラックやゴールドシップなど実績馬に乗る機会があった時はさすがにポツンはないようだ。
さらにいうと、やる気のない騎乗とは裏腹に、イングランディーレやセイウンスカイ、ロジユニヴァースなど「前ポツン」でG1をちゃっかり勝ってしまうこともあるから、なんとも魅力的な騎手である。
ちなみに岩田康誠は横山典弘を尊敬している。
史上最悪のポツンとは?
2016年の日本ダービーで、史上最悪ともいわれる「後方ポツン」が起きた。
ブレイブスマッシュはスタート直後からコースの外側(観客側)に寄って「横ポツン」。
そして大きく後れて「後ろ過ぎるポツン」になった。
ブレイブスマッシュの結果は17番人気18着だった。
そもそも応援していた人は少ないと思うので、そんなに取り上げる話ではないかもしれないが、「最悪のポツン」であることに変わりはない。
それにしても勝ったマカヒキとのタイム差は11.1秒。
ブービーのプロフェット(浜中)との差が9秒。
どんだけポツンなんだよ。
その実況動画がこちら!
はるか後方にブレイブスマッシュがいたこととは裏腹に、
レースはゴール前でマカヒキ(川田)とサトノダイヤモンド(ルメール)の追い比べが熱く盛り上がったことを付け加えておく。
ブレイブスマッシュはオーストラリアでG1を2勝する
ブレイブスマッシュは未勝利戦からずっと横山典弘が乗っていたが、
翌年2017年3月に行われた中山のレースを最後に、オーストラリアへ移籍した。
ちなみにその中山のレースは、
第12回夕刊フジオーシャンS(G3)で4着だったので、日本にいても短距離重賞で活躍できたかもしれない。
だが、オーストラリアの環境があっていたのだろう。
下記の2つのG1を制することができた。
年月日 | レース名(G1) | 出走頭数 | コース | 距離(m) | 馬場状態 | 1着賞金 |
2018年2月24日 |
フューチュリティステークス |
11 | コーフィールド競馬場 | 1400 | 良 | 300,000AUSドル |
2018年10月26日 |
マニカトステークス |
14 | ムーニーバレー競馬場 | 1200 | 良 | 600,000AUSドル |
AUSドルは欧米のように高くなく、だいたい当時の為替レートは1AUD≒90円。
賞金がすべてではないが、1着とはいっても高松宮記念やスプリンターズSで2~4着に入るぐらいの賞金と考えることもできる。
おわりに
既に横山典弘の息子達がG1を勝つなど大活躍している。
✅横山和生 (長男)
✅横山武史 (三男)
2人ともリーディングで上の方にいる。
ポツンの継承はしないと思うが、今後とも頑張ってほしいね。