なぜあの馬は、「31馬身差で勝利」できたのか?
もっとも着差のついたレースって何だろう?
国内で記憶に新しいところでは、サイレンススズカの金鯱賞(11馬身差)でしょうか?
調べてみると、エンプレス杯(川崎)でホクトベガが18馬身差で勝ったことがあるようです。
ホクトベガといえば、馬場鉄志アナウンサーの「ベガはベガでもホクトベガです」(1993年エリザベス女王杯)が有名ですよね。
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ちなみにエンプレス杯でのタイム差は3秒6。
まぁJRAの実績馬が地方で走れば圧勝も珍しくないのだが、18馬身差は素直に驚ける。
アメリカベルモントステークスのレース映像が凄い
1973年6月9日アメリカのベルモント競馬場でベルモントステークスが行われました。
このレースはアメリカクラシック3冠のうちの最後の一戦。ダートの12ハロン戦(約2414m)ですね。
1ハロン≒201.168m
アメリカのクラシック三冠といえば、
✅ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ競馬場10ハロン)
✅プリークネスステークス(ピムリコ競馬場9.5ハロン)
✅ベルモントステークス(ベルモントパーク競馬場12ハロン)
下の動画のベルモントステークスで、「セクレタリアト」はアメリカのクラシック3冠馬になったわけですが、
同じ3冠馬の中ではシアトルスルーが(種牡馬として)日本で最も馴染みがあるのではないでしょうか?
出走頭数が少ないのも要因か?
レース映像を見ていただけるとお分かりですが、セクレタリアトの圧勝です。
31馬身差の圧勝劇。
ということは、セクレタリアトがゴールしてその約5~6秒後に2着馬がゴールしてることになりますね。
なんじゃこりゃ~!?と声が出てしまいそう。
もったまま失速することなく押し切りです。
よく2枚ギアなんていいますが、異常な感じがしてしまうほどのスタミナ。
ドーピングしてないよね!?
出走頭数がたったの5頭ということもあって、
もっと競りかけていく馬が複数いたらどうなってたのか?
多頭数で外枠発進だったらどうだったのか?
競馬で「たられば」言っても仕方ないのですが、余計なことを考えたくもなります。
それだけ凄いってことです。
おそらくアメリカのコースはスピードがある逃げ馬に有利な展開になりやすいので、
当時のセクレタリアトはどんな条件でも押し切れたのではないかと推測します。
馬体も大きいので他の馬は迫力に負けそうですよね。
(他の馬もデカイかもしれんけど)
それに日本のダートが砂としたら、アメリカのダートは土。
日本のダートよりタイムが速いのは当たり前。
セクレタリアトはスピード&スタミナ&パワーを兼ね備えていて、
コーナーリングも上手だったのでしょう。
そしてスタートして外から捲り気味に競りかけた馬は、
コースロスと合わせて、セクレタリアトの速いペースについていけず大失速。
それ以外の馬は最初から勝つ気なし(笑)
いずれにせよG1でこの着差は凄すぎる!!
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