ホープフルSがG1ってどうなん?売り上げ&盛り上がりに欠けるG1レースの代表格

ホープフルSがG1に昇格したのは2017年のこと。

正確に言うと中山で2013年まで行われていたオープン競争だったホープフルステークスが昇格したわけではなく、

阪神競馬場で行われていたラジオNIKKEI杯2歳ステークスが前身。

なんだか、ややこしい。

まぁなんでもいいんだけど、このレースがG1であることに違和感があると思ってる競馬ファンは少なくないと思う。

こんなこと書いて議論しても意味はないかもしれない。

でもとりあえず書いてみればいいじゃん。

朝日杯があるのに何故?

2歳G1といえば阪神ジュベナイルF(牝馬限定)朝日杯(牡馬、牝馬どちらでも出走可)の2つが主流だった。

2013年までは朝日杯は中山競馬場で行われていたが、

2014年にG1競争「ホープフルステークス」が誕生すると同時に、

朝日杯は阪神競馬場へと舞台を移した。

 

2歳のうちに皐月賞と同じ紛れのあるコースで走ってみてどうなのか興味深い。

中山2000mは荒れやすいイメージがあるので、好きな人も多いだろう。

しかし2歳のG1でこの条件はどうなん?

中山1600mで行われていた朝日杯はほぼ力通りに決まっていた印象があるが、

ホープフルステークスはそうではない。

皐月賞もそうだけど中山2000m戦はまともに決まる印象が無い。

思わぬ大波乱も起こる。

大波乱と言っても、終わってみれば納得の結果だったりする。

ポジティブに自分に言い聞かせてしまうのは、ギャンブルの泥沼にはまりやすいんじゃないか。

しょせん儲かるのは胴元だ。

売り上げが落ちている競馬界はG1を増やして売り上げを伸ばそうとしてるのだろう。

しかしあまりにもしょーもないG1を増やすと、競馬ファンは離れていく可能性もある。

ホープフルステークスはそんなG1の代表格だろう。

 

年内最後のG1は有馬記念がいい

競馬に詳しい人もそうでない人も有馬記念ぐらいは知ってる。

その年に活躍した3歳馬と古馬の実績馬が激突する中山2500mという長距離戦は大変見ごたえがある。

本命がきても紐荒れが期待できるので、一攫千金可能なレースだ。

宝くじなんか買うよりこちらの方が楽しめると思う。

そんな大レースが年内のしめくくりに最適だろう。

2020年は有馬記念の方が年内最後のG1になったが、基本的にホープフルステークスが年内最後のG1となる。

2021年もしかり。

 

阪神ジュベナイルFまたは朝日杯を走った馬がエントリー可能な日程にしてるのだろうけど、

やっぱり有馬記念を最後にみたい気がするのは私だけだろうか。

 

そういえば年内最後のレースと言えば、ファイナルステークス(阪神芝1400m)がある。

根っからの競馬ファンからすればそちらの方が「今年の競馬も終わったなー」と実感し、寂しい思いをするかもしれない。

翌年早々(例年1月5日あたり)に京都金杯と中山金杯があるので、

なんら寂しくないはずなんだが。

競馬は永遠に続く。

強い馬が集結する感がいまいち

ホープフルステークス(G1)の勝利馬のその後を確認してみると下記の通り。

  勝利馬 3歳時主な実績 古馬になってからの主な実績
2017年 タイムフライヤー クラシックとその前哨戦はすべて着外。 ダート路線に転向。フェブラリーS5着など。
2018年 サートゥルナーリア 皐月賞1着、天皇賞秋6着、有馬記念2着 金鯱賞1着、2020年宝塚記念4着を最後に登録抹消
2019年 コントレイル 無敗でクラシック3冠、JP2着 大阪杯3着
2020年 ダノンザキッド 皐月賞15着  

ごらんのように3歳時は活躍してる馬もいるが、古馬になってからはそうでもない。

やはりホープフルステークスを勝つような馬は基本的に早熟馬だと思いたい。

 

そうはいっても後の三冠馬コントレイルが歴代勝ち馬に名を並べているだけに、一定の評価はするべきだろう。

しかしホープフルステークスに乗り込んでくる馬の実績はたいていしょぼい。

朝日杯を負けた馬が人気を集めるようなレースだ。2歳の12月の時点で実績を積み上げようが無いのも事実。

しかし実際のところホープフルSに出走してくる馬の中には、未勝利戦をなんとか勝ち上がったばかりの馬もいる。

 

それにしても無敗の三冠馬誕生でもてはやされたコントレイルだが、4歳になって初戦、大阪杯で3着。

重馬場だったといはいえ、だいぶ離された3着だった。

天皇賞春を使わずに宝塚記念を予定した時点でたいして強くないと言える。

 

菊花賞を勝ったのに天皇賞春を使わないってどうなん?

使い減りしないのはいいけど、単に実績に傷を付けたくないのではないかと思ってしまう。

 

よほどメンバーに恵まれない限り宝塚記念も勝てないと思うし、もし2021年の有馬記念にでてきても紐候補にも入れずらい。

 

2020年ホープフルステークスを勝ったダノンザキッドは翌年皐月賞で一番人気に支持されながら15着に沈んだ。

まぁそんなもんだ。

この記事を書いてるのはダービーの前だが、正直期待してない。

 

今後もホープフルステークスを勝った(使った)馬が古馬になって大活躍することは極めてまれになると読んでる。

3歳時は活躍できるかもしれないが。

 

おすすめ