フィリーズレビュー勝利馬はなぜ桜花賞を勝てないのか?
桜花賞のトライアルレースは3つ
唐突だが、桜花賞のトライアルレースといえばどのレースを真っ先に思い浮かべるだろうか?
チューリップ賞(阪神1600m)
フィリーズレビュー(阪神1400m)
アネモネS(中山1600m)
好みはファンによって様々だが、
これら3レースが桜花賞トライアルであることに変わりはない。
そこで基本的に3着までに入れば優先出走権が得られる。
ちなみにチューリップ賞とアネモネSに関しては桜花賞と距離が同じである。
さらにいうと、チューリップ賞とフィリーズに関しては桜花賞と競馬場が同じである。
中でもチューリップ賞が最も桜花賞トライアルとしての注目度が高い。
実際に本番でも結果が出ているから当たり前だ。
フィリーズレビュー組はお客さんか?
とまぁここまでは3つの桜花賞トライアルレースの説明だった。
ここからはフィリーズレビューについて書いてみた。
フィリーズレビュー(G2)の勝ち馬はなかなか桜花賞を勝てないのだ。
桜花賞の前哨戦なのに本番に直結するイメージがほとんどない。
これは競馬を長年やってる人なら常識レベルの知識だろう。
そもそもフィリーズレビューを使った馬の成績自体良いとはいえない。
フィリーズレビューを使って桜花賞を勝った馬がどれだけいるのだろうか?
2008年3着のレジネッタ
2017年2着のレーヌミノル
そして、
2005年1着ラインクラフト。
つまりフィリーズレビューと桜花賞をどちらも勝利した馬はラインクラフトしか知らない。
彼女達に共通しているのは、2歳時に阪神JFに出走し好走していた馬であることがわかる。
次の表をみていただきたい👇
馬名 | フィリーズレビュー | 阪神JF(2歳牝G1) | 桜花賞 | |
2017 | レーヌミノル | 2着 | 3着 | 1着 |
2008 | レジネッタ | 3着 | 6着 | 1着 |
2005 | ラインクラフト | 1着 | 3着 | 1着 |
桜花賞で大穴だったレジネッタでさえ阪神JFに出走し、
そこで悪くない結果を出していた。
逆の言い方をするならば、
阪神JFを使ってない馬(または大敗した馬)がフィリーズレビューでたとえ好走しても、
桜花賞ではお客さんである可能性が非常に高い。
例えば、1995年桜花賞で異常ともいえる人気を集めたライデンリーダーは分かり易い例だと思う。(京都開催ではあったが)
おわりに
2歳時に阪神JFで良い結果を残してる馬は別として、
フィリーズレビュー好走組はたいていお客さんである。
例えそこで桜花賞の出走権を得たとしても、本番で好走することはほとんどないのだ。
その要因を挙げるならば、
トライアルをメイチで仕上げたので余力がない、あるいは距離延長が向いてない、そんな感じだろう。
ただし、メイショウマンボのように桜花賞がダメでもオークスで巻き返すパターンが潜んでいることはある。
頭の片隅に入れておきたい。