オーシャンSを勝った馬が高松宮記念で惨敗する理由と対策

毎年3月下旬に行われる高松宮記念(G1)中京芝1200m。

このG1の前哨戦はいくつかあるが、その中でも癖のあるのがオーシャンSだ。

オーシャンS(G3)は例年3月第一週に行われるコースは中山芝1200mである。

 

一応、オーシャンSは高松宮記念の前哨戦と言う位置づけ。

ところが、オーシャンSを勝った馬が同年の高松宮記念に出走すると期待外れに終わることが多い。

コースも格も違うので仕方がないかもしれないが、とにかく散々たる結果だ。

オーシャンSを勝つと高松宮記念で惨敗確定!?

 

下表をご覧いただけると分かる通り、オーシャンSを勝つと同じ年の高松宮記念で惨敗する可能性が高いことがわかる。

  オーシャンSを勝った馬 高松宮記念結果
2023 ヴェントヴォーチェ(牡6) 8着(7人気)
2022 ジャンダルム(牡7) 11着(13人気)
2021 コントラチェック(牝5) 出走せず
2020 ダノンスマッシュ(牡5) 10着(3人気)
2019 モズスーパーフレア(牝4) 15着(2人気)
2018 キングハート(牡5) 10着(12人気)
2017 メラグラーナ(牝5) 10着(3人気)
2016 エイシンブルズアイ(牡5) 5着(5人気)
2015 サクラゴスペル(牡7) 8着(12人気)
2014 スマートオリオン(牡4) 7着(5人気)
2013 サクラゴスペル(牡5) 4着(4人気)
2012 ワンカラット(牝6) 出走せず(オーシャン後、故障で引退)
2011 ダッシャーゴーゴー(牡4)

11着(斜行で降着)(2人気)

2010 キンシャサノキセキ(牡7) 1着(1人気)

キンシャサノキセキが最後か

 

上表データによると、2010年のキンシャサノキセキを最後に、オーシャンSを勝った馬は高松宮記念で惨敗続きである。

そこそこ人気があろうがなかろうが、よくて入着ってところか。

とにかく悲惨な結果だ。

 

ただしキンシャサノキセキが高松宮記念を勝てたように、

1番人気は軽視できないといえる。

 

そして逆に、

オーシャンSで負けた馬(1.0s以内)は高松宮記念で警戒しなければならない。

2022年高松宮記念はオーシャン2着のナランフレグ(牡6)が勝利。

さらに驚いたことに、同レース3着(17人気)に入ったキルロード(セ7)はオーシャンSで6着だった。

それ以外にも2019年ショウナンアンセム3着(17人気)、2014年スノードラゴン2着(8人気)など穴をあける馬は多い。

それにしてもなぜ?オーシャンSを勝つと高松宮記念で負ける理由

 

ひとつはオーシャンSは前哨戦とはいえ、所詮G3であるということだ。

つまりG1級ではない馬でもG3ならチャンスがある。

ただしそれだけでは納得がいかない。

ダノンスマッシュは2020年こそ高松宮10着だったが、翌年は香港スプリントG1からの直行ローテで高松宮記念を勝利した。

これはG1級であってもオーシャンSに出走し、そこで勝ってしまうと高松宮記念でろくな結果が待っていないことを証明している。

その原因のひとつはマークされやすいこと、あとは間隔を空けた方が調子が良いパターンなどが考えられる。

そもそもオーシャンSは中山、高松宮記念は中京である。コースが違うのだから深く考える必要があるのだろうか。

おわりに

 

オーシャンSを勝った馬は同じ年の3月に行われる高松宮記念で惨敗する可能性が非常に高いと言える。

むしろオーシャンSで負けた馬を警戒すべきだ。

この傾向はまだまだ続きそうなので注視したい。

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